南大阪~和歌山に位置する企業を訪れ、経営者との対話や伝統産業の舞台裏を見学できる特別なツアーをご用意しました。スタンダードプランでは、日本が誇る伝統技術や職人技を間近で見学し、実際の体験を通じて“ものづくり”の魅力をお楽しみいただけます。
2025.07.17大阪・堺市に息づく伝統産業「和晒(わざらし)」
江戸時代から400年以上続く大阪・堺市の伝統産業「和晒」は「堺和晒」と呼ばれています。「和晒」とは、木綿から不純物を取り除いて漂白した生地のことで、江戸初期から水量の豊富な石津川沿いで多く生産されてきました。こちらの会社では、昭和6年(1931年)の創業以来、和晒の生産工程から染め、裁断まで全て自社工場で一貫生産しています。和晒は大きな釜で生地を約35時間かけて炊き上げることで、綿本来の風合いを損なうことなく、優しい肌触りになります。伝統の技に、今の暮らしに寄り添う新しいアイデアを重ね、和晒の魅力を様々な形で発信しています。

ツアーの詳細
染物体験では、6色の染料からお好みの色を選んで染めを体験し、世界に1つだけのオリジナル手ぬぐいを制作していただきます。当日お持ち帰りOK!ご自分で実践して染め上がった手ぬぐいを手にする喜びを、是非ご体感ください。
工場見学では、和晒の製法を間近でご覧いただけます。和晒づくりに込められた職人のこだわりとものづくりの奥深さをじっくり味わってみてください。

・料金:3,600円(税込)~/名
※体験コースにより料金が異なります。
・人数:2名~40名
・時間:約60分~約90分
・内容:工場見学、染物体験
・申込受付:2か月前まで
ツアーを覗いてみよう!
見学ツアーの様子をご紹介します。ツアーの流れは、以下の通りです。
染物体験 ⇒ 工場見学
染物体験
まずは、手ぬぐいを染める染物体験です。
6色の染料からお好みの色を選び、折り方や染め方を工夫しながら、世界に一枚だけのオリジナル手ぬぐいを制作できます。




染め方はとっても簡単!スタッフが丁寧に手順を説明してくれるので、初めての方でも安心して参加できます。生地の折り方(正三角形または二等辺三角形)や染料に浸ける時間によって、仕上がりの模様は千差万別。染めの瞬間は緊張感が漂い、参加者の表情も真剣そのもの。

水洗い・脱水・乾燥を経て、鮮やかな模様が浮かび上がったときの感動はひとしおです。完成した手ぬぐいはその場でお持ち帰りOK!
工場見学
ここからは、企業の技術を見ていきましょう。高温の釜でゆっくり生地を炊き上げる晒工程から、柄をプリントするロール捺染、最新のシルクスクリーン印刷まで、一連の流れを間近でご見学いただけます。




まず目にするのは、巨大な釜で炊かれる和晒の現場。和晒の工程では、まず生地を丁寧にかごに詰め込み、大きな釜の中へと運び入れます。この釜には、なんと手ぬぐい約5万枚分・約42kmにもなる生地を一度に仕込むことができます。洋晒が1時間ほどで仕上がるのに対し、和晒は約3日間かけてじっくりと不純物を取り除き漂白します。加工前と後の生地を見比べると、その違いは一目瞭然!窯から上げると真っ白になり、ゆっくり炊き上げることで生地にストレスを与えずふんわりした仕上がりになります。



その後は染色の現場へ。ここでは、全国でも稼働している企業が数えるほどしかないという「ロール捺染機」が登場します。染めの仕上がりを左右するのは、機械で染料をこそぎ落とす“刃”。綺麗に染めるためには、職人の手による“刃を研ぐ”という繊細な調整が欠かせません。


最新機器によるシルクスクリーン印刷の工程も見学できます。ガーゼパジャマやストール、浴衣など、現代の生活に寄り添う商品展開も行い、伝統と現代が融合した鮮やかなプロセスは見ごたえたっぷりです。

日本の“ものづくり”の精神を体感できる貴重な機会。生地を触り、香りを感じながら、日本の職人技の奥深さに触れてみませんか?海外からの視察もお気軽にお越しください。※通訳の同行が必要です。
問い合わせ方法
1.下記フォームから、必要事項を記入し、お問合せください。
2.3営業日以内に "industrial.tourism@nankai.co.jp"からご連絡させていただきます。
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