夏休み!日本へ旅行し、きれいな海で泳いだり、お祭りや花火大会を見に行ったりしたい!と思いませんが? ただし!実は日本では「この時期に海水浴場に行くなら気を付けて」という昔から伝えてきた話があります。
2025.08.18お盆時期の海、注意ポイント
せっかくの夏休み、日本の海に行って、思いっきり楽しみたいですよね。
「夏休み、日本のお祭りや花火大会、そしてきれいな海で海水浴を楽しみたい!」 …そう思っている方も多いのではないでしょうか?ですが、実は日本には昔からお盆(8月15日前後)の頃から海に入らないほうが良いという話があるようです。
お盆は、日本の夏に祖先の霊を祀る伝統的な行事です。「もしかして霊に関わるのが原因?」と思う方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。この言い伝えの背景には、「お盆の時期はクラゲが増える」という科学的な理由があるそうです。
それでは、その理由とは具体的にどういうことなのでしょうか?

なぜクラゲが発生するのか?
実は、「お盆過ぎにクラゲが突然発生する」というわけではなく、一年を通して常に海に存在しているのですが、子どものクラゲはとても小さく、透明度も高いため、ほとんど人の目につかないのだそうです。
ところが、7月から8月にかけて海水温が約20〜30℃まで上昇すると、クラゲの成長や繁殖が促すので、成長したクラゲは体が大きくなり、その姿もはっきりと見えるようになり、海水浴場で急に目立つようになるということです。

さらに、それまでその場所にいたクラゲだけでなく、熱帯や亜熱帯の海から黒潮(日本列島に沿って東に向かう暖かい海流)の流れに乗って日本まで北上するクラゲも、静かな内湾にやってきます。これは、太平洋の海水温が年間を通じて20℃以上と高いため、クラゲの年間繁殖を大いに助けているためとのこと。
その結果、「お盆の時期にクラゲが突然大量に現れた!」と感じてしまう人も多いのですが、これはあくまで“見えるようになった”だけなのだそうです。
安全に楽しむためのポイント
それでは、お盆過ぎ頃の海を楽しむ際の注意事項をお知らせします。安全のためにぜひお読みください!
海に入る場合は、肌の露出を避けるために長袖やラッシュガード、長ズボンを着用することをおすすめします。これにより、クラゲの触手に刺されるリスクを減らせます。万が一、刺された場合は、まずはすぐに海から上がり(溺れると危険)、できるだけ早く医療機関での受診をおすすめします。

また、裸眼で見える触手があれば、素手で触らずに必ず手袋やピンセットなどを使って取り除くことが重要です。さらに、患部は水道水ではなく海水でやさしく洗い流すようにしましょう。水道水の浸透圧の違いにより症状が悪化する可能性があるためです。
泳ぐ以外にも、海岸で砂浜を散歩したり、足だけ海につけて楽しむ方法もあります。それだけでも夏の海の雰囲気を十分に味わうことができます。和歌山には安全で美しい海水浴場が多数あります。ぜひ、以下に紹介するスポットを参考に、快適で楽しい夏の思い出を作ってください!
関西で「海水浴場」と言えば、断然和歌山!
白良浜

和歌山県の海と言えば、白浜町の白良浜を見逃せません。午前中からすでに多くの人で賑わい。ダイヤモンドのようにキラキラ輝く真っ白な砂浜が広がっています。まるでハワイのワイキキビーチのようですが、それもそのはず、なんとワイキキビーチと姉妹浜連携をしているそうです。
南国リゾートを思わせるこの白い砂浜でテントを張って、仲間と冷たいドリンクを楽しんだり、焼きそばを食べたり、日光浴をしたりと、思い思いの時間を過ごす人たちであふれています。もはや海の中に入らなくても最高の思い出が作れると思いませんか。

【情報】
名称:白良浜海水浴場
開設期間:2025年5月3日(土・祝)~9月15日(月・祝)
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町864
産湯海水浴場
透明度の高い海水と穏やかな波が特徴の産湯(うぶゆ)海水浴場は、和歌山県紀中地区で有名な遠浅の海水浴場で、家族連れにも大人気です。

入口の堤防の階段を下りながら、足元から広がる青い海を少しずつ近くに感じるあの瞬間、ワクワクする気持ちもこみ上げてきます!

【情報】
名称:産湯海水浴場
開設期間:2025年7月12日(土)~8月22日(金)
住所:和歌山県日高郡日高町産湯717-1
栖原海水浴場
醤油の発祥地として知られる、趣ある湯浅の町並みから車で10分足らず。昔ながらの風景を抜けてたどり着く栖原(すはら)海水浴場は、まるで時間がゆっくり流れるような、静かな癒しのスポットです。湯浅駅隣の観光交流センターではレンタルバイクの貸し出しも行っており、海風を感じながらのサイクリングもおすすめ。町歩きと海辺のひとときをセットで楽しんでみてはいかがでしょうか。

広々とした湾の中は、波がとても穏やかで、初心者でも安心して楽しめるシーカヤックやSUPなどのマリンアクティビティが人気で、コースによっては無人島への上陸や洞窟探索といった、ちょっとした冒険気分も味わえるそうです。

近隣には湯浅温泉や栖原温泉もあるので、海で遊んだあとは温泉で汗と海水を流して、心も体もリフレッシュできます。
そして、「醤油発祥の地」として知られる湯浅町に来たなら、醤油の香りに包まれながらの町歩きも楽しまずにはいられません。昔ながらの町並みを見学したあとは、名物の「醤油アイスクリーム」を味わうのがおすすめです。

さらに、リニューアルされた旧湯浅駅舎では、地元食材を使ったおむすびなどの軽食も人気。海鮮好きの方には、湯浅駅近くで楽しめる「しらす料理」もぜひ。新鮮なしらすに湯浅醤油をかけて食べる一皿は、まさに絶品と言っても過言ではありません。ぜひ一度、試してみてください。

【情報】
名称:栖原海水浴場
開設期間:2025年7月1日(火)~8月31日(日)
住所:和歌山県有田郡湯浅町栖原