秋の訪れを感じるこの季節、日本では柿が店頭に並び始めます!関西で美味しい柿を食べたいなら、和歌山へ!ということで、今回は和歌山の柿をご紹介します!
2025.10.01美味しい柿を育む秘訣
日本で秋の美味しい果物と言えば「柿」が挙げられます。さらに柿と言えば和歌山が有名です。なぜ和歌山の柿は美味しいのか?その理由の一つに「土壌と気候」があります。
特に和歌山県伊都地方は以下のような条件が揃うことでその実を大きく甘く実らせます。
- 保水性と排水性の見事なバランス
- 夏から秋にかけての昼夜の大きな温度差
- 丘陵地帯の傾斜地にある畑へふんだんにふりそそぐ太陽の光
和歌山の代表的な柿
今回は3種類の柿をご紹介します。
①たねなし柿
果汁が豊富で適度に柔らかくなめらかな食感と甘みが強くまったりとした味わいで、種のないのが特徴です。
生食用には、収穫後に炭酸ガスなどを使って渋を抜きます。また、渋柿を使った加工食品として「干し柿」「あんぽ柿」「柿酢」などがあります。
- 「刀根早生柿(とねわせがき)」:柿の早生品種で生産量が一番多い品種(出荷時期は9月中旬~10月上旬)
- 「中谷早生柿 (なかたにわせがき)」:露地栽培の中で一番早い時期に出荷される極早生品種(出荷時期は9月上旬~中旬)
- 「平核無柿(ひらたねなし)」:出荷時期は10月中旬~11月上旬
②紀の川柿
和歌山県紀の川市などで生産される「紀の川柿」は、しっかりとした歯ごたえと完熟の十分な甘さが特徴です。一般的な柿よりもさらに手間をかけて作る生産方法から希少性が高く、日本人の間でも高級なものとして扱われています。
一般的に渋柿は収穫後に脱渋されますが、紀の川柿は収穫前の木に成らしたままの柿に、固形アルコールを入れた袋を1つ1つの果実に被せ、脱渋を行います。その後、十分に熟すまで収穫を待つ完熟果のため糖度が高く、果肉には黒い斑点が出るのが特徴的です。袋掛けに手間がかかるため、生産量は少なく、希少性が高い品種です(出荷時期:11月上旬~中旬)。
③富有柿
もっともポピュラーな甘柿の代表的品種です。
果汁が多くて甘みが強く、シャキシャキした食感が特徴です。果実は大きくてふっくらと丸みがあり、日持ちがよく、果皮は橙黄色をしています(出荷時期:11月上旬~12月上旬)。

一目でわかる「美味しい柿」とは
美味しい柿は、果皮にハリがあり、色づきがよく、大きいものが美味しいと言われています。
また、さらに注目してほしいのが「ヘタ」です。ヘタが欠けたり取れたりすると成長が抑制されるので、ヘタが大きく実との間に隙間がないものを選ぶとよいでしょう。
「柿が赤くなると医者が青くなる」!?これぞ天然の健康食品
柿には栄養分が非常に豊富に含まれています。
ビタミンCは柿1個で1日に必要な量をほぼ接種できますし、タンニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があるといわれています。二日酔いの原因物質を排出する作用も期待できるので、お酒を飲む前に食べておくと悪酔いを防ぐとも言われています。
この機会にぜひ、和歌山の柿を味わってみてはいかがでしょうか?