本記事では、南大阪・和歌山を訪れる訪日旅行者に向けて、130年以上続く老舗和菓子店で楽しめる和菓子づくり体験をご紹介します。職人の実演を間近で見学し、四季を表現する上生菓子を自分で作れる体験は、旅の思い出づくりに最適です。
2025.12.08世代を超えて受け継ぐ、老舗和洋菓子店のお菓子づくり
創業130余年、大阪・和歌山を中心に20店舗以上を展開する老舗和洋菓子店があります。和菓子と洋菓子の両方を手がけ、時代の変化に合わせて進化を重ねながら、伝統の味と職人の技を大切に守り続けています。体験は南海電鉄沿線にある企業施設で行われており、関西国際空港からのアクセスも良好。到着後すぐに参加できるため、旅の始まりや締めくくりにもぴったりです。
今回は、千年企業を目指して歩み続ける老舗和洋菓子店で、職人の技にふれながら日本文化を体験できる特別なプログラムをご紹介します。
ツアーの詳細

和菓子づくり体験では、職人による実演をもとに3種類の和菓子づくりに挑戦することができます。ご自身で仕上げた和菓子は、当日お持ち帰りOK!日本の“ものづくり”の奥深さと和菓子職人の精緻な技術を、間近でご体感いただけます。
・内容:和菓子づくり体験
・料金:(1~3名) 23,000円/1グループ
(4名~10名) 5,800円/名
・人数:1名~10名
・時間:約60分~約120分
・申込受付:10日前まで
※繁忙期は開催できない場合がございます。
【ご体調についてのお願い】
・安全にご参加いただくため、当日お客さまの体調がすぐれない場合には、 体験をお断りさせていただくことがございます。
ツアーを覗いてみよう!
ここからは、和菓子づくり体験の様子をご紹介します。
本プログラムでは3種類の和菓子づくりを体験します。材料や必要な調理器具は全て揃っている為、手ぶらで気軽にご参加いただけます。食品を扱う体験の為、まずは念入りに手を洗うことからスタートします。


上生菓子は、江戸時代半ば、茶道文化の広がりとともに発展した和菓子です。抹茶の味わいをより引き立てるために考案され、味や見た目にも繊細な工夫が施されています。和菓子にまつわる文化や背景について、スタッフが写真を交えながらわかりやすく紹介してくれるのも嬉しいポイントです。


熟練の職人たちが技巧と趣向を凝らし、四季折々の風景を色や形で繊細に表現する上生菓子は、まさに食べられる芸術品です。こちらの体験では、自分で上生菓子を作る前に、和菓子職人による実演を間近で見学することができます。



餡子は、そのままでは扱いにくいため、手でもみほぐして柔らかさを調整する必要があります。ただし、柔らかくしすぎても形が崩れやすくなるため、ちょうどよい加減を見極めるには、長年の経験と繊細な感覚が求められます。

四季の彩りを映す練り切りは、白いんげん豆でつくられる白餡に、お餅、山芋と色を加えて仕上げられます。花の微妙な色合いを再現するためには、わずかな色の調整も職人の繊細な感覚が求められます。

和菓子づくり体験では、さまざまな技法にも触れることができます。たとえば、こし餡の玉を練り切り餡で包む''包餡(ほうあん)''という工程です。餡がはみ出ないよう均一に美しく包むには、職人の熟練した技が不可欠です。



職人による実演を見学した後は、いよいよ自分で和菓子づくりに挑戦。熟練の職人がそばで丁寧に教えてくれるので、初めてでも安心して楽しむことができます。



上生菓子は、切れ目の入れ方ひとつで花の種類が印象が大きく変わります。ほんの小さな切れ目にも、日本ならではの繊細な感性と、職人のこだわりが込められているのです。



ついに、3種類の和菓子が完成!このうち1種類は、その場でお茶とともに味わうことができ、残りの2種類はお持ち帰りいただけます。

体験の後には、店舗でお土産を受け取り、お買い物もお楽しみいただけます。ご自身へのご褒美や、大切な方へのお土産にぴったりの品々が揃っています。旅の思い出に、職人の逸品や季節の和菓子はいかがでしょうか?

職人の技術と感性に触れながら、四季折々の美しさを和菓子で表現する——日本文化の奥深さを味わえる貴重な機会です。海外からの視察もお気軽にお越しください。※通訳の同行が必要です。
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